いいわけはもうやめた。

要は本気出せるかどうか。

パニック障害になって大学3年で中退した21歳|病気とどう付き合っていくか

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堕落した大学生活

大学を3年で中退しました。そのまま在学していても、3年生の留年はほぼ決まっていた状態でしたが。完全に自業自得。毎日バイトにパチンコ、ボウリングに麻雀。バンド活動も週に2回以上やっていて、深夜から朝までスタジオにこもりっきりということも多かったです。

初めての発作

しかしやめるきっかけは留年ではなく、パニック障害になったことでした。初めは試験中に突然の吐き気と手汗が吹き出てき、食中毒にでもなったのかと思っていました。急激に苦しい症状が出たにも関わらず、10分ほど耐えると何事も無かったかのように復活して、試験を終えました。

 

次の日も試験で、会場に入ろうとするとまた吐き気と手汗。今度はめまいも同時でした。

 

これはなにか変だ。ってそれはわかっていましたが、なにがどうなってるのかはさっぱりわからなかったんです。こんな状態で試験はどう考えても無理だ、と一人暮らしの家に帰ることにし、帰路につくとスッと引いていくのがわかりました。

 

単なる逃げなんじゃないか。試験が嫌でイヤイヤ病みたいになっているのか?と自問自答して会場に戻ろうとし試みましたが、またあの吐き気とめまいがくるんじゃないかと思うと、恐ろしくて戻れませんでした。

家に着く頃にはすっかり元気になっていて、また単位落とした…とそればっかり考えていたのを覚えています。

最もきつい症状、息ができない

翌日、試験に行こうと家から出ようとすると、吐き気と手汗、それに加えて同時に息が苦しくなりました。呼吸をすることばかりに意識がいってしまって、うまく吸ったり吐いたりできなるのです。

 

吸い込んでも吸い込んでも酸素が頭に回らない感じがして、もがきました。自然に息をするにはどうしたらいい、と思いタバコに火をつけて吸ってみると、タバコの吸い込みは呼吸をするというよりは煙を吸い込むという感覚で、少しマシになりました。

 

それからタバコを吸っている時だけまともな深呼吸ができるように感じていました。

実家に帰省すること考える

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3日ぐらいして、「何かがおかしい」ということだけはわかっていたので、実家に帰ることにしました。親に相談すると心配すると思い連絡せずに新幹線の切符をネットで予約し準備をしました。

 

新幹線に乗るまでは電車を乗り継いで行かなければなりません。荷物をまとめて特になにも考えず電車に乗りました。

 

電車のドアがプシューッと閉まった途端また吐き気とめまいと手汗、息苦しさが一気に襲ってきたのです。試験会場とは比べ物にならないほどきつい症状でした。

 

この中でぶっ倒れたらまずい。恥ずかしいし大ごとになってしまう。と思ってとにかく必死に息をしました。次の駅までなんとか耐え抜き、必死の思いで降り、「だめだ、移動できない。新幹線なんてとてもじゃないけど乗れない。」とかなり落ち込んだのを覚えています。

 

途中下車した駅から一人暮らしの家までは少し距離がありましたが、大きな荷物を抱えて自分の家まで歩いて帰りました。電車に乗って元の駅に戻るなんて怖くてできなかったですし、タクシーに乗るのも到底無理でした。

 

一人暮らしの家に戻った時、まず頭に浮かんだのが新幹線の切符のことでした。両親名義のアカウントで予約していた為、料金が無駄になるのが申し訳なくてすぐに電話したんです。

 

その時初めて事情を説明しました。次の日、親父が有休をとって片道500kmの道のりを車で迎えに来てくれました。今でも本当に感謝しています。車に乗るのも少し怖かったですが、いつでも休憩できると思うと少し心が軽くなってなんとか実家に帰ることができました。

心療内科への受診

実家に戻ってすぐに心療内科を受診しました。始めに心療内科にいったのは、事前に症状などを調べて大体パニック障害だという予想はついていたからです。

 

実は姉もひどいうつ病を患ったことがあって、心療内科という発想は難しくありませんでした。病院の待合室で待つ時間がとても長く感じて、今にも吐き気や息苦しさが襲ってきそうでじっとしていられませんでした。本当に怖いという気持ちでいっぱいでした。

出来ないことだらけ

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パニック障害と診断されて薬が処方されました。結局9ヶ月療養することになり、その後アルバイトからですが就職しました。

 

療養し始めの半年ぐらいは、

車に乗れない

お店に入れない(コンビニがギリギリ)

電車乗れない

会場の類に入れない(試験や結婚式)

歯医者や美容室に行けない

 

この他にもたくさん制限されたことがありました。場所が悪いということではなく、共通点がありました。

「すぐにその場から離れることができない」ということ。

 

パニック障害が治りにくかったり悪化することのほとんどの原因は「予期不安」というものからきます。一度体調が悪くなると、次にそうなったらどうしよう?と何かをする前に不安を感じるようになります。そしてまた体調が悪くなる。その負の連鎖が症状を悪化させていくんです。

気持ちのもち方次第でどうにでもなりそう?と思ってしまいますが、厳密には脳内の物質が関わっているらしいです。

回復するには

数ヶ月、数年でほぼ発作が出なくなるという方もいるけれど、何十年もひどい状態のままという方もいます。

僕は約10年経つ今も、完全ではないです。それでもかなり良くなったほうなので日常生活や仕事にはほとんど影響なく過ごせています。

 

パニック障害を良くする絶対的な方法はいまだにわかりません。むしろ教えてほしいぐらいです。

でもこれまでに体験してきたことからいえるのは、治るのを待つ部分では、薬という医療的な処置以外に克服するためにチャレンジするしかないということ。

 

車に乗れないなら、乗れそうなタイミングで乗ろうとチャレンジすること。

お店に入れないなら、入ってみるチャレンジをすること。

 

チャレンジしてみて、意外と大丈夫だった。となるとそれが自信になってくるんです。ひとつひとつ乗り越えることで、日常生活に支障が出てくる分を減らしていきます。

 

今ではほとんどのことが以前と同じ状態まで戻せました。未だに苦手なのは会場。試験会場とか講演とかセミナーの会場にずっと座っていることは難しい時もあります。

 

乗り越えるためにはチャレンジしなきゃいけないと思っているので、そういう場にはなるべく参加するようにしています。毎回体調悪くなりますけど。笑

 

病気とはうまく付き合っていくしかない、悲観的になってもしょうがないと思っています。なぜなってしまったかということに頭を悩ませた日もありましたが、それは直接的な解決にはならないと気付いて、どうやって付き合っていくかを常に考えるようにしています。

 

パニック障害を患っている方、家族に患っている方がいるあなたへ

どんなことでも同じですが、苦しみは本人にしかわかりません。パニック障害の辛さは少しはわかります。でも症状の重さや環境は人それぞれ違うので、無理しないでください。周囲は無理をさせないようにしてあげてください。

 

時間はどれだけかかるかわかりませんが、私のように家庭を持って仕事に復帰することもできる人もいます。完治はありませんが、どうか気長にこの病気と付き合っていきましょう。私も頑張ります。

 

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